/ 最終更新日時 : 京都コムニタス 事務 未分類 一般問題トレーニングテスト④ ・問題は全部で100問(問1〜問100)あります。 ・それぞれの問題の選択肢左にあるボタンをクリックすることで解答します。 ・全て五肢択一です。 ・解答時間は100分です。100分以内であれば何度でも解答を変更できます。 ・100分を過ぎると、途中であっても自動でそれまでの解答が送信され、解答完了ページに遷移します。 ・ブラウザの「戻る」機能は使用しないでください。 以上について確認したら、 自分のIDとメールアドレスが正しいことを確認してください。 氏名を記入し、「次頁」をクリックすると開始します(時計が動きます)。 ID メールアドレス 氏名 問1 クライエントの情報に関する秘密保持義務の例外状況として、不適切なものを1つ選べ。 ① クライエントとの面接で、明確で差し迫った生命の危険があり、攻撃される相手が特定できる場合 ② 思春期の子どもの母親が「子どもが死にたいと考えていると思う」と話した場合 ③ 小学生の子どもの母親が「父親が子どもを叩くことがある」と話した場合 ④ クライエントが自分自身の精神状態や心理的な問題に関連する訴えを裁判によって提起し、その裁判所から要請がある場合 ⑤ クライエントに直接関わる専門家同士でケースカンファレンスを行う場合 問2 公認心理師の職業倫理に基づく対応として、最も適切なもの1つ選べ。 ① 心理支援の関係が終結したクライエントと食事に行った。 ② 現在は連絡を取り合っていない高校時代の友人が心理相談に訪れたので、相談を受けた。 ③ クライエントと偶然外出中に出会い、挨拶をした。 ④ 支援期間中にクライエントから贈り物を受け取った。 問3 個人情報の保護に関する法律〈個人情報保護法〉関連5法に 当てはまらないものを1つ選べ。 ① 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ② 独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律 ③ サイバーセキュリティ基本法 ④ 情報公開・個人情報保護審査会設置法 ⑤ 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律等の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律〈整備法〉 問4 M. H. RonnestadとT. M. Skovholtによる6期発達モデルについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 素人援助者期は、親、子ども、友人、同僚などに相談相手になってもらい、アドバイスをもらう時期である。 ② 初学者期は、専門的な訓練を受けることへの不安が強く、それに伴って専門家になろうという熱意も失われやすい時期である。 ③ 上級生期は、一人前の専門家であろうとすることから失敗を恐れ、教科書的な対応を避けようとする。 ④ 経験を積んだ専門家期は、ひとつの理論モデルに忠実であるよりも、一人ひとりのクライエントに最適な援助関係に注意を向ける時期である。 ⑤ 熟練した専門家期は、自身の臨床家としての力を現実的に認識し、もう一方で自身の限界も謙虚に受け入れる時期である。 問5 スーパービジョンについて、適切なもの2つ選べ。 ① 臨床経験が長い公認心理師はスーパービジョンを受けなくてよい。 ② スーパーバイザーは公認心理師の資格がなくてもできる。 ③ スーパービジョンの目的にスーパーバイジーの人格の成長が含まれる。 ④ システム・モデルでは、スーパービジョンと同時進行する多重な関係を意識する。 ⑤ スーパーバイジーがスーパーバイザーに心理療法を受けることである。 問6 公認心理師の業務について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 支援について、どのような効果が得られるかに焦点を当てて、具体的に説明する。 ② リファーを行う際は、適切なリファー先を複数提示する。 ③ クライエントの秘密は、たとえ正当な理由があっても他者に伝えてはならない。 ④ インテーク面接では、面接や心理検査で情報収集に努める。 ⑤ 支援は、精神疾患の治療や回復を目的として行う。 問7 精神分析理論において「本当は⾮常に腹を⽴てている相⼿に対し、とても親しげに優しく接する」という防衛機制を何というか。最も適切なものを1つ選べ。 ① 置き換え ② 合理化 ③ 反動形成 ④ 投影 ⑤ 躁的防衛 問8 ゲシュタルト心理学と最も関係が深い人物として、正しいものを1つ選べ。 ① B. F. Skinner ② D. E. Broadbent ③ H. F. Harlow ④ G. W. Allport ⑤ M. Wertheimer 問9 社会構成主義について、正しいものを1つ選べ。 ① 語りによって意味づけは変わり、新たな現実を生み出す。 ② 意識は人間が環境に適応しようとする手段である。 ③ 意識内容と同様に、無意識や夢の内容を重視する。 ④ 環境世界が人間に直接意味や価値を提供する。 ⑤ 現実は個人の内的経験による意味づけに基づいて構成されている。 問10 新行動主義の説明として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 視知覚の体制化について研究を行った。 ② 個人のパーソナリティは、幼少期からの経験によって獲得された習慣によって成り立つと考える。 ③ 本人の意識していない感情や欲求が精神症状と関連しているとした。 ④ 自己の認知的活動を評価したり、コントロールしたりしようとする機能を説明した。 ⑤ 人間の行動を規定する変数として、生体内要因の影響を考慮した。 問11 実験参加者に対する倫理的配慮について、適切でないものを1つ選べ。 ① 所属機関の研究倫理委員会の承認を得た実験計画書に記載された作業手順に不備が発見され大きな修正が必要になった場合、文書でその旨を申告する。 ② 実験参加者の個人情報を保護するために、記号化によって実験参加者を識別できるようにする。 ③ 収集したデータの信頼性を保つために、実験終了後にデータにまとめた後も一定期間実験参加者に関する個人情報を保管しておく。 ④ 収集したデータを共同研究者同士の間で送受信する場合には、パスワードを設定する。 ⑤ 個人情報を保護するために、実施者とは別の人間に実験参加者に関する個人情報の保管をお願いする。 問12 尺度の信頼性及び妥当性について、正しいものを1つ選べ。 ① クロンバックのα係数は、尺度の項目数とは独立した指標である。 ② 再検査法は、2つの異なる集団に対して同じ尺度による測定を実施し、相関を求める方法である。 ③ ある尺度の基準関連妥当性は、その尺度が測定しようとしている心理特性を反映しているとされる外的基準との相関によって表される。 ④ 折半法は、使用する尺度と同じ性質を持つ別の尺度を同一集団に実施して尺度間の相関を求める方法である。 ⑤ 論述式の尺度の妥当性を確認するため、複数の採点者による評定の一致率を検証した。 問13 標準偏差について、正しいものを1つ選べ。 ① 標準偏差は外れ値の影響を受けにくい指標である。 ② 測定値が正規分布に従う時、平均値±1標準偏差の範囲に全測定値の約50%が含まれる。 ③ 2つの変数を合成した場合、その合成得点の標準偏差は、もとの変数それぞれの標準偏差の合計になる。 ④ 標準偏差は、n個の測定値を得られた時、各測定値と平均値との差を二乗したものの合計をn-1で割ることで算出できる。 ⑤ 変動係数とは、標準偏差を平均値で割った値を指す。 問14 統計的検定について、正しいものを1つ選べ。 ① 帰無仮説が正しいときには、第1 種の誤りは起こり得ない。 ② 標本の⼤きさが⼤きいと、帰無仮説が棄却されにくくなる。 ③ 独⽴な2 群の平均値差に関するt 検定では、全体の標本の⼤きさが⼀定ならば各群の標本の⼤きさの差が⼩さいほど検定⼒が⾼い。 ④ 相関係数の検定では、標本相関係数は0 であるという帰無仮説を⽴てる。 ⑤ 第2 種の誤りを犯す確率は有意⽔準によって決定される。 問15 被験者内計画で実験を行う場合に生じる得る順序効果を相殺する手続きについて、正しいものを1つ選べ。 ① 無作為割り付け ② 無作為抽出 ③ 層別化 ④ ウォッシュアウト期間 ⑤ カウンターバランス 問16 心理学実験について、正しいものを1つ選べ。 ① 内的妥当性では実験において独立変数と従属変数との因果関係が明確に検証されているかが問題となる。 ② 従属変数に影響を及ぼす独立変数を水準、水準の取り得る値を要因という。 ③ 実験参加者が実験者の期待に沿うような反応を示すことをプラセボ効果という。 ④ 他者を認知・評価する際に生じやすい歪みであり、望ましい側面はより強調され、望ましくない側面は控えめに評価されやすい傾向のことを黙従傾向という。 ⑤ 実験者も実験参加者も実験群、統制群のどちらの群に割り付けられたのか把握しておく必要がある。 問17 心理学に関する実験について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 予備実験をするのであれば、先行研究の調査は不要である。 ② データの分析方法の決定は、一般的にはデータの収集後に決定される。 ③ 実験参加者への説明は、専門性を担保するためにもなるべく専門用語を使用する方が望ましい。 ④ 本来の目的とは異なる実験の目的を伝えて実験参加者を集めることは、いかなる場合でも倫理違反となる。 ⑤ データの統計処理ができるかどうかを考える前に、問題意識や研究目的を明確にする必要がある。 問18 実験法について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 実験を行うにあたり、常に実験参加者を実験群と統制群に振り分ける必要がある。 ② 従属変数とは、実験実施者による操作がなされる変数である。 ③ 複数の仮説があり、結果の一部のみが仮説と一致する場合には、仮説と一致する結果のみについて考察する。 ④ 実験参加者が1人の場合でも、妥当性が認められる場合がある。 ⑤ 心理学の実験では、仮説的構成概念を用いることで従属変数について説明を行う。 問19 ある静止している対象の周囲に位置するものが動くことによって、静止している対象が動いているように見える現象を何というか、正しいものを1つ選べ。 ① 運動残効 ② 自動運動 ③ プルースト現象 ④ 誘導運動 ⑤ サイモン効果 問20 奥行き知覚の手がかりとして、不適切なものを1つ選べ。 ① 陰影 ② 恐怖 ③ 水晶体の調節 ④ 肌理の勾配 問21 以前に記銘した内容の保持を、後で記銘する内容が妨害する現象を何というか、正しいものを1つ選べ。 ① 逆向マスキング ② 順向抑制 ③ 復帰抑制 ④ 逆ストループ効果 ⑤ 逆向干渉 問22 知覚の可塑性を示すものとして、最も適切なものを1つ選べ。 ① 「ga」と発音している人の映像と「ba」という音声を同時に聞くと、「da」と聞こえる。 ② 20cm前方に立てた指を40cmまで伸ばしても、指の長さが同じに見える。 ③ 逆さ眼鏡を着用後しばらくすると、視覚-運動協応が成立する。 ④ 暗室で静止した光点をしばらく見ていると、その光点が不規則に動いているように見える。 ⑤ ある色を見続けていると、その反対色が残像として見える。 問23 オペラント条件づけの強化スケジュールにおいて、一定回数ごとの行動を強化するスケジュールのことを何というか、正しいものを1つ選べ。 ① 連続スケジュール ② 定時隔スケジュール ③ 変比率スケジュール ④ 定比率スケジュール ⑤ 変時隔スケジュール 問24 ある学習を行うと、そのことが後続の学習において促進作用や阻害作用を及ぼすことを表す用語として、正しいものを1つ選べ。 ① 観察学習 ② 学習の転移 ③ 学習の構え ④ シェイピング ⑤ プレマックの原理 問25 コの問題箱の実験から効果の法則を唱えた人物として、正しいものを1つ選べ。 ① E. L. Thorndike ② E. C. Tolman ③ A. Bandura ④ J. B. Watson ⑤ B. F. Skinner 問26 E. C. Tolmanが提唱した認知地図に関連する概念として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 試行錯誤学習 ② 潜在学習 ③ 洞察学習 ④ 社会的学習 ⑤ 観察学習 問27 1歳頃の乳児の言語発達に関連する概念として、最も適切なものを1つ選べ。 ① クーイング ② 規準喃語 ③ 一語期 ④ 二語期 ⑤ 多語期 問28 激しいネガティブ感情を伴うインパクトの強い出来事を経験した際、その時の状況を鮮明かつ詳細に長期にわたって覚えている現象として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 手続き的記憶 ② 気分状態依存記憶 ③ フラッシュバルブ・メモリー ④ 気分一致記憶 ⑤ ワーキング・メモリ 問29 感情と心身の健康について、正しいものを2つ選べ。 ① アレキシサイミア傾向が弱い場合、感情を自覚して言語化することが困難である。 ② 感情労働における感情不協和はバーンアウトを引き起こす要因の一つである。 ③ 対人場面の曖昧さに耐えられない人は不健康になりやすい。 ④ アレキシソミアとはアレキシサイミア傾向が特に強い場合を指す。 ⑤ タイプEパーソナリティは、タイプAパーソナリティに代わるものとして提唱された概念である。 問30 5因子モデルについて、不適切なものを1つ選べ。 ① 協調性が高い人は、他者を信じやすい傾向をもつ。 ② 開放性が低い人は、その場の雰囲気を読むのが苦手である傾向をもつ。 ③ 自尊感情の高い人は、外向性や誠実性が高い。 ④ NEO-PI-Rによって測定可能である。 ⑤ 外向性が高い人は、感情的に落ち着いている傾向をもつ。 問31 てんかん発作の対応として、誤っているものを1つ選べ。 ① 舌を噛まないように口腔内に詰め物をする。 ② 周囲にある危険物を移動させる。 ③ 発作の持続時間を観察する。 ④ 嘔吐時は側臥位にする。 ⑤ 上肢を固定したり、押さえたりしない。 問32 交感神経系の作用について、正しいものを1つ選べ。 ① 心拍数の減少 ② グリコーゲン分解 ③ 気管支の収縮 ④ 瞳孔の収縮 ⑤ 排尿の促進 問33 睡眠について、正しいものを1つ選べ。 ① ノンレム睡眠時は全身の筋活動が低下する。 ② 加齢に伴い睡眠時間は短くなり、レム睡眠の割合が高くなる。 ③ ノンレム睡眠の4段階のうち、睡眠紡錘波が出現するのはステージ3である。 ④ 徐波睡眠は、眠りが浅く覚醒しやすい。 ⑤ レム睡眠時は、脳への血流量は多く大脳皮質は賦活されている。 問34 厚生労働省による高次脳機能障害の診断基準として、正しいものを2つ選べ。 ① 脳の悪性腫瘍による器質病変は含まれない。 ② 発達障害を原因とする者も含まれる。 ③ 脳の器質的病変の原因となる受傷や疾病発症の事実がある。 ④ 日常生活または社会生活上の制約がない場合も含まれる。 ⑤ 情動障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害の4分類がある。 問35 社会的インパクト理論によって説明される現象として、正しいものを1つ選べ。 ① 社会的ジレンマ ② 社会的促進 ③ 集団極性化 ④ 社会的比較 問36 ある事象の生起頻度を判断する際、該当する事例の思い出しやすさに基づいて推定することを何というか、正しいものを1つ選べ。 ① シミュレーション・ヒューリスティック ② 調整と係留のヒューリスティック ③ 利用可能性ヒューリスティック ④ 代表性ヒューリスティック ⑤ 再認ヒューリスティック 問37 ⽂化的⾃⼰観について、正しいものを1つ選べ。 ① 根本的帰属の過誤は、相互独⽴的⾃⼰観において頻繁に⽣じる。 ② ⽂化的⾃⼰観が道徳判断に及ぼす影響は乏しい。 ③ 同じ⽂化に所属する⼈は、全ての⼈が同じ⽂化的⾃⼰観をもつ。 ④ 相互独⽴的⾃⼰観は⽇本において優勢な⽂化的⾃⼰観である。 問38 期待違反法について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 乳児や幼児、児童の知覚能力を調べることができる。 ② 実世界で起こる出来事を示し、その反応を誘発する方法である。 ③ 刺激に対する注視時間の差から知覚能力を測定する。 ④ 馴化・脱馴化法と組み合わせて用いることはできない。 問39 心の理論について、不適切なものを1つ選べ。 ① 他者の行動の背景にある心的な状態を推測するための理論である。 ② サリー・アン課題では、定型発達児で3歳頃に高い正答率を示す。 ③ 自閉症スペクトラム障害の社会性の障害との関連が指摘されている。 ④ 共同注意との関連が指摘されている。 ⑤ 誤信念課題では、2歳児の正答率は低いと言われている。 問40 L. Kohlbergの道徳性発達段階における脱慣習的水準の社会的契約への志向性段階として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 人の尊厳の尊重に志向する。 ② 罰を避け、力を持つ存在に服従することに志向する。 ③ 道徳的な価値基準が自律化し個人の権利などを志向する。 ④ 利己主義的な傾向を見せ、自分の欲求を満たすことを志向する。 問41 神経発達症群/神経発達障害群に含まれないものを1つ選べ。 ① 知的能力障害 ② トゥレット障害 ③ 選択性緘黙 ④ 社会的(語用論的)コミュニケーション障害 問42 限局性学習症/限局性学習障害〈SLD〉について、正しいものを1つ選べ。 ① 中学校⼊学後に明らかになることが多い。 ② 知的機能が著しく低くないが、特定の能⼒において困難さが⽣じている。 ③ 男⼥⽐は約1:3 である。 ④ Broca 野に障害があり、発語がうまくできない症状がある。 ⑤ 家庭の事情で⼗分な学習機会を得ることが出来ない場合による学業不振も含む。 問43 加齢に伴う記憶の変化について、最も適切なものを1つ選べ。 ① エピソード記憶は加齢の影響を受けにくい。 ② 自伝的記憶は幼少期から青年期にかけての記憶が想起されやすい。 ③ 意味記憶は加齢の影響を受けやすい。 ④ ワーキングメモリは高齢になっても低下しない。 ⑤ 手続き記憶は高齢になると衰えやすい。 問44 障害のある子どもに対する合理的配慮として、正しいものを1つ選べ。 ① 学習内容の変更・調整 ② 教材の確保 ③ 施設・設備の整備 ④ 専門性のある教員、支援員等の人的配置 ⑤ 交流及び共同学習の推進 問45 応用行動分析について、正しいものを1つ選べ。 ① 行動の原因を神経生理学的な出来事に求める。 ② 古典的条件づけに基づいた理論である。 ③ ある行動の生起確率を減少させるような機能を持った刺激を強化子という。 ④ free operant場面での観察を通して外的環境要因を解明しようとする。 ⑤ レスポンデント行動とは、自発する行動という意味である。 問46 ソーシャル・スキルズ・トレーニング〈SST〉について、不適切なものを1つ選べ。 ① ソーシャルスキルは具体的な対人場面で発揮される目標指向的なスキルである。 ② モデリングの技法が用いられる。 ③ 言語的スキルだけでなく、非言語的スキルも対人場面において有効である。 ④ ソーシャルスキルの低さは精神症状に影響を与える。 ⑤ ソーシャルスキルは、どのように反応(行動)するかという実行過程に焦点を当てる。 問47 DSM-5について、正しいものを1つ選べ。 ① 精神疾患と身体疾患の診断基準である。 ② 広汎性発達障害は神経発達障害群に含まれる。 ③ 分離不安障害は心的外傷及びストレス因関連障害群に含まれる。 ④ 双極性障害とうつ病は気分障害群に含まれる。 ⑤ 選択性緘黙は不安障害群に含まれる。 問48 ケース・フォーミュレーションについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 精神医学的診断に基づき、情報を分類、類型化して問題を理解する。 ② 言語的-認知的反応に重点をおき、問題の成り立ちについて分析を行う。 ③ 抽象的な問題もあるがままに受容し、曖昧さを尊重する。 ④ 仮説を反駁する情報も探し検証する。 問49 インテーク面接について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 心理検査を用いてアセスメントを行う。 ② インテーク面接で終結することはない。 ③ 情報収集に重きを置く。 ④ 客観的な観察が重要である。 ⑤ クライエントの話を傾聴する。 問50 インフォームド・コンセントについて、不適切なものを1つ選べ。 ① クライエントに支援者の有する資格や立場について説明する。 ② クライエントに面接の料金と時間について説明し、同意を得る。 ③ 他機関との情報共有について、その内容や範囲も明確にする。 ④ 初回面接でクライエントから同意を得た内容は、その後に変更することはない。 ⑤ クライエントに同意書に署名をもらうことで、説明責任を果たす。 問51 LSAS-Jについて、誤っているものを1つ選べ。 ① 社交不安症を対象とした質問紙である。 ② 自己評価式と面接に基づく評価の2つの方法で実施できる。 ③ 評価は、被検者が過去1週間に経験したことをもとに行う。 ④ 1項目ごとに、恐怖感/不安感の程度、回避行動の程度の順番で評価する。 ⑤ 5件法の質問紙である。 問52 ベンダー・ゲシュタルト検査について、誤っているものを1つ選べ。 ① 全般的な知的発達能⼒の⽔準を評価する。 ② 脳器質性の疾患の鑑別に役⽴つ。 ③ よき連続の要因を説明する図版が含まれる。 ④ ゲシュタルト⼼理学におけるPrägnanzの法則を前提としている。 ⑤ 被検者はゲシュタルト機能を有しているという前提仮説に基づいている。 問53 日本版K-ABCⅡについて、正しいものを1つ選べ。 ① 1歳6か月の乳児に実施できる。 ② 実施は10分程度で終わる簡便な検査である。 ③ 自閉スペクトラム症/自閉スペクトラム障害〈ASD〉のスクリーニング検査である。 ④ 被検者である児童の主たる養育者から聴き取りを行う項目は含まれない。 ⑤ 日本版K-ABCⅡは米国版K-ABCⅡの翻訳版である。 問54 クライエント中心療法について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 共感的理解とは、クライエントの主訴や生育歴、事実関係等を総合して、セラピストの視点からクライエントを理解しようとすることである。 ② セラピストは自己一致していなければならないので、普段の日常生活や人間関係においても自己矛盾を抱えていてはいけない。 ③ 無条件の肯定的配慮とは、クライエントの行動がどのようなものであっても肯定し、擁護することである。 ④ 過去の経験よりも将来どのようになりたいかといった理想を重視する。 ⑤ 心理的不適応は、有機体としての重要な体験が象徴化されないために、自己構造の中に組織化されないときに生じると考える。 問55 アウトリーチについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 自発的に援助を求めていない人に対して強制的に介入する。 ② 侵襲的にならないよう配慮しつつ関係を築く姿勢が求められる。 ③ できるだけ単独で支援にあたることを心がける。 ④ 心理面に特化して働きかけ、生活状況には関与しない。 ⑤ 訪問先においても、可能な限り来談型の面接に近い技法を用いる。 問56 ナラティブ・アプローチについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 客観的事実と個人の主観的現実は独立したものとして捉え、介入する。 ② クライエントこそが自分自身の問題の専門家であるというセラピストの「無知の姿勢」が重視される。 ③ 言語に規定されない感情に焦点を当て、その身体的感覚を味わう。 ④ 面接で用いられる言語は、臨床的介入のための道具であると考える。 ⑤ 聞き手はなるべく関与を控え、クライエントの語りに重点を置く。 問57 ストレングスモデルについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 当事者の長所や短所に注目しようとするアプローチである。 ② カウンセラーが積極的に支援内容を決定する。 ③ C. Rappらによって新たに提唱された実践モデルである。 ④ クライエントの人生を取り戻すことを目標にしない。 ⑤ 病気や障害を克服することに重点を置く。 問58 負の相補性について、最も適切なものを1つ選べ。 ① セラピストが自分のネガティブな感情を通して、クライエントのネガティブな感情に共感することである。 ② 心理支援の関係の中で起こることはまれである。 ③ 言語的なコミュニケーションを通して意識的に生じる感情である。 ④ カウンセラーの対応次第では、心理支援のプロセスを進める契機になり得る。 ⑤ カウンセラーは、クライエントにネガティブな感情を抑制するよう促す。 問59 遺伝カウンセリングについて、最も適切なものを1つ選べ。 ① 出生前診断の後に実施するのが望ましい。 ② いとこ婚など血族婚のリスク評価は対象とならない。 ③ クライエントに説明する際は、より正確に情報を伝えるために専門的な用語を用いる。 ④ 再発可能性の評価が重視される。 ⑤ 家系図などを参考にした再発率計算は用いない。 問60 うつ病について、正しいものを2つ選べ。 ① 自殺の危険性はうつ状態が重度になるにつれて高まる。 ② 不眠は生じるが過眠は生じない。 ③ アセスメントにはHAM-DやBDI-Ⅱが使用される。 ④ 高齢者におけるうつ病では、気分の落ち込みは目立たない。 ⑤ うつ病の三大妄想は罪業妄想、被害妄想、心気妄想である。 問61 ギャンブル等依存症対策基本法について、誤っているものを1つ選べ。 ① 国民は、ギャンブル等依存症問題に関する関心と理解を深め、ギャンブルに講じないよう努めなければならない。 ② ギャンブル等依存症の発症、進行及び再発の各段階に応じた防止及び回復のための対策を適切に講ずる。 ③ ギャンブル等依存症が、多重債務、貧困、虐待、自殺、犯罪等の問題に密接に関連することに鑑み、関連して生ずる問題の根本的な解決に資する。 ④ 「ギャンブル等依存症」とは、ギャンブル等にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいう。 ⑤ 国及び地方公共団体は、ギャンブル等依存症である者等の円滑な社会復帰に資するよう、就労の支援その他の支援を推進するために必要な施策を講ずる。 問62 災害時に援助者に生じると考えられる心理的な反応として、適切なものを2つ選べ。 ① アルコール依存症 ② 恐怖症 ③ 適応障害 ④ 統合失調症 ⑤ 強迫性障害 問63 児童虐待について、誤っているものを1つ選べ。 ① 児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力は、身体的虐待に該当する。 ② 児童をしてわいせつな行為をさせることは、性的虐待の定義に該当する。 ③ 学校及び児童福祉施設は、児童及び保護者に対して、児童虐待の防止のための教育又は啓発に努めなければならない。 ④ 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応をとることは、心理的虐待に該当する。 ⑤ 心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置の行為は、ネグレクトに該当する。 問64 児童虐待等の行為により心身に有害な影響を受けた要保護児童のうち、都道府県知事がその養育に関し特に支援が必要と認めた場合に、養育を委託することが可能な里親の種類として、正しいものを1つ選べ。 ① 養育里親 ② 専門里親 ③ 養子縁組里親 ④ 親族里親 問65 障害受容過程の「ショック期」について、正しいものを1つ選べ。 ① 現実を実感することが難しい。 ② 不眠や食欲不振などの症状や抑うつ反応を示す。 ③ 自らの努力が必要だと気づく。 ④ 自分を責めたり、他人に感情をぶつける。 ⑤ 障害を受け止めることができる。 問66 人生の最終段階における医療・ケアの在り方について、不適切なものを1つ選べ。 ① 積極的安楽死も対象としている。 ② 医療・ケアを受ける本人の意思決定を基本とする。 ③ 医療・ケアを受ける本人と多専門職種の医療・ケアチームによる話し合いが繰り返し行われることが重要である。 ④ 医療・ケアを受ける本人の意思は変化しうるものであることを踏まえる。 ⑤ 医療・ケアチームにより、可能な限り疼痛や不快な症状を緩和する。 問67 認知症の評価を行う際に観察法に基づいて行われるアセスメントツールとして、適切なものを1つ選べ。 ① 改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉 ② MMSE ③ N式精神機能検査 ④ Clinical Dementia Rating〈CDR〉 問68 認知症の人に対する心理支援として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 認知症予防とは、認知症にならないことを指す。 ② 一次予防とは、認知症の早期発見・早期対応を指す。 ③ 二次予防とは、認知症の重症化予防やBPSDの予防・対応を指す。 ④ 社会参加による社会的孤立の解消が認知症予防に資する可能性がある。 問69 アクティブラーニングの方法として、不適切なものを1つ選べ。 ① 発見学習 ② 問題解決学習 ③ 受容学習 ④ 体験学習 ⑤ 調査学習 問70 いじめに対する認識として、誤っているものを1つ選べ。 ① いじめは絶対に許されない。 ② 他人の弱みを笑いものにするといった大人の振る舞いが子供に影響を与える。 ③ いじめはどの子供にも、どの学校でも、起こりうる。 ④ 大人社会のパワーハラスメントなどの社会問題とは異なる。 ⑤ いじめは卑怯な行為である。 問71 ⽂部科学省の「児童⽣徒の問題⾏動・不登校等⽣徒指導上の諸課題に関する調査」における暴⼒⾏為に含まれないものを1つ選べ。 ① 対⼈暴⼒ ② ⽣徒間暴⼒ ③ 家庭内暴⼒ ④ 器物破壊 ⑤ 対教師暴⼒ 問72 キャリア教育で育成すべき力として挙げられている「基礎的・汎用的能力」の4つの能力に含まれないものを1つ選べ。お ① 人間関係形成・社会形成能力 ② 感情調整能力 ③ 自己理解・自己管理能力 ④ 課題対応能力 ⑤ キャリアプランニング能力 問73 R. Rosenthalが提唱したピグマリオン効果について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 自己充足的予言の一種である。 ② 知能検査の結果を基に教師に伝えられた、能力が高い児童の成績が向上した。 ③ 教師が意識的に児童に期待をかけることで成績が向上した。 ④ 教師の働きかけが直接的に児童の成績向上に影響した。 問74 災害や事件・事故発生時におけるストレス症状のある子どもへの学校の対応について、不適切なものを1つ選べ。 ① いつもと変わらない接し方を基本とする。 ② 症状が現れることは普通であることを子どもに伝える。 ③ 学級活動において、心のケアに関する指導を実施する。 ④ 症状は必ず和らいでいくことを本人に伝える。 ⑤ 医療機関の受診を勧める。 問75 司法面接について、適切でないものを1つ選べ。 ① 録画・録音という方法で記録する。 ② 自由報告を主とする構造化された方法を用いる。 ③ 複数の機関が連携して面接の録画を共有できるようにする。 ④ 面接者は2名で行う。 ⑤ 原則として1度だけ面接を行う。 問76 保護観察対象者の一般遵守事項について、不適切なものを1つ選べ。 ① 再非行がないよう健全な生活態度を保持する。 ② 専門的処遇プログラムを受講する。 ③ 保護司の呼出しや訪問を受けた際は面接を受ける。 ④ 保護観察開始時に住居の届け出を行う。 ⑤ 7日以上の旅行の際は保護観察所長の許可を得る。 問77 裁判員裁判について、正しいものを1つ選べ。 ① 原則として、国民から選ばれた裁判員9名と裁判官3名の計12名で行われる。 ② 対象となる事件は、全ての刑事事件である。 ③ 有罪か否かは陪審員が判断し、有罪の場合、量刑を裁判官が決める。 ④ 多数決で評決する場合、裁判員は1名につき1票であるのに対し、裁判官は1名につき2票持つ。 ⑤ 裁判員候補者名簿は20歳以上で選挙権のある人の中から、くじで選び作成する。 問78 長時間労働者への面接指導制度について、正しいものを2つ選べ。 ① 医師は、時間外・休日労働時間が月80時間超の労働者に労働時間に関する情報の通知を行う。 ② 労働者で面接指導の対象となるのは、月100時間超の時間外・休日労働を行い、疲労の蓄積が認められる者である。 ③ 事業者は、面接指導の申出をした労働者に対し、医師による面接指導を実施しなければならない。 ④ 事業者は、月100時間超時間外・休日労働を行った研究開発業務従事者から面接指導の申出がない場合でも面接指導を実施しなければならない。 ⑤ 事業者は面接指導の結果について、医師に意見聴取することはできない。 問79 ワーク・ファミリー・コンフリクトについて、不適切なものを1つ選べ。 ① 家庭での役割が仕事役割を阻害することによる葛藤がある。 ② 仕事での役割が家庭役割を阻害することによる葛藤がある。 ③ 仕事と家庭の両立により時間がないことから生じる時間葛藤がある。 ④ 仕事と家庭のどちらかを選択せざるを得ないことから生じる選択葛藤がある。 ⑤ 家族間での家事や育児に偏りが生じてしまう家事育児葛藤がある。 問80 ストレスチェック制度について、正しいものを1つ選べ。 ① 高ストレスで医師による面接指導が必要と判断された者は、結果が通知されてから3か月以内に面接指導を受けなければならない。 ② 高ストレス者が医師の面接指導の申出を行わなかった場合、事業者の判断で配置転換や就業場所の変更を行うことができる。 ③ ストレスチェックの実施者は、ストレスチェック結果を部や課ごとに集計・分析し、社内で開示しなければならない。 ④ ストレスチェックの結果は企業が3年間保存しなければならない。 ⑤ 職業性ストレス簡易調査票は57 項目の質問票であり、オンラインで実施することも可能である。 問81 E. L. DeciとR. M. Ryanによる自己決定理論に挙げられている心理的欲求として、含まれないものを1つ選べ。 ① 自律性の欲求 ② 信頼性の欲求 ③ 有能性の欲求 ④ 関係性の欲求 問82 Ⅰ型糖尿病の特徴として、正しいものを1つ選べ。 ① 中高年に多い。 ② 肥満体型の人が多い。 ③ 糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こしやすい。 ④ 運動療法が有効である。 ⑤ インスリン抵抗性が大きい。 問83 依存症について、正しいものを1つ選べ。 ① 発症は、本人の意志の弱さなどの性格因子の影響が大きい。 ② ゲーム障害はDSM-5の診断分類に採用されている。 ③ 薬物依存は、耐性-精神依存-身体依存というプロセスをたどる。 ④ アルコール依存症者とアルコール依存症ではない人のうつ病の発症率に差はない。 問84 サイコオンコロジー〈精神腫瘍学〉の対象疾患として、正しいものを1つ選べ。 ① ⼤腸がん ② 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉 ③ 認知症 ④ 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉 ⑤ 慢性腎不全 問85 統合失調症について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 急性期には陰性症状が目立つ。 ② 妄想は統合失調症に特有の症状である。 ③ 発症には複数の影響因が関与する。 ④ 一度発症するとその後の社会復帰はほとんど困難である。 問86 双極性障害について、誤っているものを1つ選べ。 ① 自分が発した言葉から連想される別の言葉へ飛び、脈絡を失うような会話を行う。 ② 服薬アドヒアランスの低下がしばしば生じる。 ③ 抑うつエピソードに対して、抗うつ薬が著効する。 ④ 躁病エピソードと抑うつエピソードが同時に生じることもある。 ⑤ 病識に乏しいため、支援につながりにくい。 問87 社交不安症/社交不安障害について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 人前で話をするときには、ほとんど常に不安が生じる。 ② 社会生活に適応するため、不安を全く感じないようにすることが治療の目標となる。 ③ 不安が強いときには扁桃体の活動が抑制されている。 ④ アセスメントにはY-BOCSを用いる。 ⑤ 発症は10歳代後半になってから急増する。 問88 DSM-5の性別違和について、誤っているものを1つ選べ。 ① 空想遊びにおいて、反対のジェンダーの役割を強く好む。 ② 指定されたジェンダーとは異なる別のジェンダーになりたいという強い欲求がある。 ③ 男の子の場合、女の子の服を身につけることを強く好む。 ④ 反対のジェンダーの遊び友達を強く好む。 ⑤ 体験または表出するジェンダーと、指定されたジェンダーとの間の著しい不一致が12か月以上続いている必要がある。 問89 誇大性や賛美されたい欲求、共感の欠如を特徴とするパーソナリティ障害として、最も適切なものを1つ選べ。 ① 境界性パーソナリティ障害 ② 依存性パーソナリティ障害 ③ 反社会性パーソナリティ障害 ④ 自己愛性パーソナリティ障害 ⑤ シゾイドパーソナリティ障害 問90 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律〈精神保健福祉法〉における医療保護入院について、誤っているものを1つ選べ。 ① 精神科病院の管理者は入院者の病状を定期的に報告しなければならない。 ② 入院届は5日以内に届け出なければならない。 ③ 精神科病院の管理者は退院後生活環境相談員を選任する義務がある。 ④ 退院届は保健所長を経て都道府県知事に届ける。 ⑤ 特定医による入院は12時間に限り行うことができる。 問91 母子保健法について、最も適切なものを1つ選べ。 ① 出産育児一時金の支給について規定されている。 ② 新生児訪問指導に関して規定されている。 ③ 市町村は、乳児を出生した者に対して、母子健康手帳を交付しなければならない。 ④ 体重が3,000グラム未満の乳児を出生した保護者は、その旨を市町村に届けなければならない。 ⑤ 市町村は、母子健康包括支援センターを設置しなければならない。 問92 生活保護法について、正しいものを1つ選べ。 ① 保護は、基本的に世帯単位である。 ② 医療扶助は、金銭給付によって行うことを原則とする。 ③ 被保護世帯の高校生のアルバイト収入は、届出の義務はない。 ④ 被保護者は、保護を受ける権利を相続させることができる。 ⑤ 出産扶助は、現物給付によって行うことが原則とする。 問93 児童福祉施設について、正しいものを1つ選べ。 ① 全ての母子生活支援施設に心理療法担当職員を配置することが義務付けられている。 ② 国、都道府県及び市町村以外の者は、厚生労働大臣の認可を得て児童福祉施設を設置することができる。 ③ 児童自立支援施設は、入所または通所によって軽度の情緒障害を有する児童に対し、自立を支援することを目的とする施設である。 ④ 主に重症心身障害児を入所させる医療型障害児入所施設では、心理指導担当職員を配置することが義務付けられている。 ⑤ 罪を犯した満14歳以上の要保護児童を発見した者は、市町村、都道府県の設置する福祉事務所か児童相談所に通告する必要がある。 問94 学校教育法第1条に規定される学校として、誤っているものを1つ選べ。 ① 義務教育学校 ② 認定こども園 ③ 幼稚園 ④ 特別支援学校 ⑤ 中等教育学校 問95 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(教育機会確保法)の基本理念として、誤っているものを1つ選べ。 ① 全ての児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保が図られるようにすること。 ② 個々の不登校児童生徒の状況に応じた必要な支援が行われるようにする。 ③ 不登校児童生徒が安心して教育を十分に受けられるよう、登校の機会を確保すること。 ④ 社会において自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、教育水準の維持向上が図られるようにする。 ⑤ 国、地方公共団体、教育機会の確保等に関する活動を行う民間の団体その他の関係者の相互の密接な連携の下に行われるようにすること。 問96 国際的な⼦の奪取の⺠事上の側⾯に関する条約〈ハーグ条約〉について、正しいもの1つ選べ。 ① ⽇本⼈と外国⼈の国際結婚・離婚に伴う⼦どもの連れ去りや留置が対象となり、⽇本⼈同⼠の場合の国境を越えた⼦どもの不法な連れ去りは対象とならない。 ② ⼦どもが元いた国、及び現在住んでいる国のいずれかが締約国であればハーグ条約の対象となる。 ③ 国境を越えた⼦どもの不法な連れ去りや留置が1 年以上前に起きた場合も⼦どもの返還を求めることができる。 ④ ⼀⽅の親がもう⼀⽅の親の同意を得ず、⼦どもを海外旅⾏に連れて⾏くことは対象にならない。 ⑤ ⼦どもが18 歳未満であれば、元の居住地国に返還を求めることができる。 問97 少年院における処遇の中核である矯正教育の5つの分野として、該当しないものを1つ選べ。 ① 生活指導 ② 社会貢献活動指導 ③ 職業指導 ④ 教科指導 ⑤ 体育指導 問98 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律〈男女雇用機会均等法〉において、労働者の性別を理由に差別的取扱いをしてはならないと規定されているものとして、不適切なものを1つ選べ。 ① 住宅資金の貸付け ② 労働者の配置、昇進、降格及び教育訓練 ③ 退職の勧奨 ④ 労働者の職種及び雇用形態の変更 ⑤ 賃金の決定 問99 心理的負荷による精神障害の認定基準について、正しいものを1つ選べ。 ① 心身症は認定基準における精神障害には含まれる。 ② 評価基準の出来事の類型にパワーハラスメントが含まれる。 ③ 業務以外の心理的負荷による対象疾病の発病においても認定されることがある。 ④ 認定要件は対象疾病の発病前概ね1年間に業務による強い心理的負荷が認められること。 ⑤ 対象疾病に統合失調は含まれない。 問100 災害時の⽀援者の⼼理状態やメンタルヘルスについて、不適切なものを1つ選べ。 ① 業務内容は固定せず、臨機応変に対応できる体制を組む。 ② ⽀援者に睡眠障害や集中⼒の低下等がみられることがある。 ③ ⽀援者も被災者であるという意識が必要である。 ④ ⽀援者同⼠の情報共有やコミュニケーションは積極的に⾏う。 ⑤ ⽀援者に必要があればすぐに⼼理的⽀援を受けられる体制を整える。 これで問題は終わりです。 このページの段階では、まだ戻って解答を修正することができます。 終了する場合は「解答完了」をクリックしてください。 「解答完了」をクリックすると、解答完了ページに遷移し、解答の修正ができなくなります。 Time's up