神戸学院大学2022第7回確認テスト(知覚・感情・社会)

全50問です。必ず全ての問題に解答し、下の「解答完了」を押してください。

問1 絶対閾とは、感覚レベルで刺激の違いを感じ取ることが可能な最小の刺激量をさす。

問2 心理物理学において、調整法は、実験者が刺激を調整して被験者に判断を求める方法である。

問3 心理物理学において、恒常法では、反応バイアスの関与を避けるための介入を実施することができない。

問4 短期記憶の容量の限界は一般的に、5チャンクから9チャンクである。

問5 作動記憶は、時間的文脈と空間的文脈とが明確な記憶である。

問6 A.D.Baddeleyによるワーキングメモリモデルで、音韻的な情報の保持を行うのは視空間スケッチパッドである。

問7 感覚記憶において、エコイックメモリはアイコニックメモリより保持される時間が短い。

問8 宣言的記憶に分類されるのは、意味記憶、顕在記憶、エピソード記憶である。

問9 プライミングは、先行情報が後続情報の処理を促進する場合のみをさす。

問10 間接プライミングとは、先行刺激が閾下呈示された際に生じるプライミングのことをさす。

問11 プライミングは潜在記憶に含まれる。

問12 将来の予定や未来に行うことを意図した行為に関する記憶は、展望的記憶とよばれる。

問13 特定の刺激を繰り返し知覚することによってその刺激に対する処理能力が高まる現象を、非連合学習という。

問14 側頭葉や間脳の損傷は長期記憶の健忘を引き起こす。

問15 W.JamesとC.Langeは、環境の変化と身体活動の変化によって感情の主観的体験が説明されると唱えた。

問16  S.SchachterとJ.Singerは、感情の主観的体験は低次回路と高次回路が大きく関与すると唱えた。

問17 戸田正直は感情喚起のメカニズムは、視床の働きによって身体反応と主観的体験が同時に生起すると主張した。

問18 R.Zajoncは認知的評価と感情は独立していると主張し、その主張に反対するR.Lazarusと論争を繰り広げた。

問19 認知-感情独立仮説を支持する根拠として単純接触効果が挙げられている。

問20  R.Lazarusによって主張された、一次的評価と二次的評価を仮定する感情の理論を2要因説という。

問21 基本感情論では、基本感情は快-不快と覚醒-睡眠という2つの次元で表現される。

問22 基本感情論では、怒り感情は個々人に応じた生理反応や表出パターンを促す。

問23 基本感情論では、異なる国家間において、表情認知は普遍的なものである。

問24  J.A.Russellは、基本感情の表出は文化によって影響を受けるとする神経-文化モデルを主張した。

問25 次元論では、感情は円環状に分布する。

問26 心理的構成主義では、ヒトは感情を生得的に有していると考える。

問27 心理的構成主義では、感情は感情概念の獲得に依存する。

問28 アージ理論は戸田正直によって提唱された。

問29 アージ理論とは、ポジティブな感情が注意、思考、活動等のレパートリーの拡大や資源の獲得に役立つとする理論である。

問30 タイプDパーソナリティとは、J.Denolletらによって提唱された、タイプCパーソナリティに代わるがんの発症要因や性格特徴のことである。

問31 タイプDパーソナリティの人は、ネガティブ感情を抑制しやすい。

問32  アレキシサイミア傾向が高い人は、想像力が豊かである。

問33 アレキシソミアとは、アレキシサイミア傾向が特に高い場合のことを指す。

問34 光背効果は、他者のポジティブな情報が強調され、ネガティブな情報を寛大に評価しやすい傾向のことである。

問35 印象形成において、初頭効果は、繰り返し接触を行うだけで、好意的な態度が形成される現象である。

問36 印象形成において、新近効果は、他者がある側面において好意的な印象をもっていると、その人のどのような属性にも好意的な判断をしてしまうことである。

問37 観察者が状況要因を十分に考慮せず、他者の行動が行為者の内的特性に基づいて生じていると評価する傾向を根本的帰属の過誤という。

問38 自分自身の行動が成功した場合はそれを内的に帰属し、失敗した場合にはそれを外的に帰属する傾向を、セルフ・サービング・バイアスという。

問39 ある仮説や思考について検証する際、多くの情報の中からその仮説や思考に合致する証拠を集め、重要視する傾向を、確証バイアスという。

問40 ある課題を遂行する際に、その遂行結果の評価的な意味をあいまいにするために、課題遂行の妨害となる障害を自ら作り出すことを、割引原理という。

問41 一貫して肯定的な評価をした人よりも否定的な評価から肯定的な評価へ変化した人の方が好かれる利得効果のことを、割増原理という。

問42 他者に起こった事故や災害を実際以上に当事者の責任に帰属させやすい傾向を、過度の責任帰属という。

問43 ある事象の確率を推定する際、事例の利用しやすさに基づいて判断する傾向を、調整と係留のヒューリスティックという。

問44 ある次元で対象を判断しようとするとき、なんらかの基準を設定し、それに基づいて判断する傾向を代表性ヒューリスティックという。

問45 偶然によって生じている現象を自分の意図と能力で統制できると錯覚する傾向を、コントロール幻想という。

問46 夫婦間暴力<DV>では、暴力が生じる爆発期と優しくなるハネムーン期の2つを繰り返すことが多い。

問47 トラウマティック・ボンディングとは、加害者から周期的な暴力にさらされると被害者は次こそよくなるに違いないと思い、加害者との絆がより強く結びつくことをいう。

問48 夫婦間暴力<DV>とうつ病には関連がみられる。

問49 相互独立的自己観は日本において優勢な文化的自己観である。

問50 同じ文化に所属する人は、全ての人が同じ文化的自己観をもつ。